犬の肥満!原因とメタボによる健康的リスク。2つの方法で減量

犬の肥満

肥満は、「疾患」の位置づけとなり、一般的な栄養異常と考えられている!

健康的リスクの要因として、「過体重、肥満」が関わっていることが多いので
体重の増加や体脂肪の増加には、心配りが必要になってきます!


過体重、肥満は、「24%~30%」いると言われていて
特に、高齢期の過体重は、大きな問題となっているようですね!

肥満は、体脂肪の過剰な蓄積によって体重も増加するなど
「体脂肪と体重」の関連性が大きく

過体重の一般的な原因として、体脂肪の過剰蓄積が上げられる!


画像の説明


  • 適正体重の「10%~20%」で、過体重
  • 適正体重の「20%以上」で、肥満
  • 適正な栄養状態の時の体脂肪率は「15%~20%」




目次


肥満度の評価

愛犬の適正体重は?

痩せているのか?適正なのか?過体重なのか?肥満なのか?

肥満度を正確に測定するのが難しくて
主観に、頼らなければならない一面があるんですが....


犬種によって、または、同じ犬種でも大きさが異なっているので
また、骨格の違いもありますし、主観的な要素を取り除くことはできません

そもそも、ほとんどの飼い主さんは
自分の愛犬の肥満度を、低く見積もっている傾向が高いようです

また、「適正体重はこれくらいだろう?」と、思い込みの一面がある



主観的に評価する手法となるのですが
基本的に、ボディ・コンディション・スコア(BCS)

「BCS」によって肥満度を評価するのですが
獣医さんを含めて、人によっての評価が異なる場合もある

例えば、ある人は、肋骨に過剰な脂肪を感じたが
他の人は、適正と判断する場合も考えられる


肥満度を、正しく評価するのは非常に難しい!

とは言え、この「BCS」によって、
肥満度をチェックすることが、一般的に有効な評価となります
犬の肥満度チェック!ボディ・コンディション・スコア(BCS)

動物病院によっては、
犬用体脂肪計」を置いてある場合もあるので活用できますし


X線検査、超音波検査」は、
腹腔内に溜まった脂肪の量を把握する上で、手助けになりますね!

肥満による健康的リスク

  • 寿命に影響を及ぼす
  • 多くの疾患に関与している
  • 酸化ストレスを増大させる
  • 関節に負担が掛かる
  • 糖尿病の罹患率を上げる
  • インスリン抵抗性に関与している
  • 麻酔合併症のリスクを増大する

画像の説明


体脂肪の過剰な蓄積は、健康の寿命に影響を及ぼすとされ
体脂肪率が「20%~30%」を超えたところから問題視される!

軽度の過体重でさえ、
長期的に改善を放置していると、寿命を短縮をもたらすとされていて

要するに、肥満が多くの疾患に関与していることと
肥満によって病状が悪化することも考えられている




肥満の原因

過体重、肥満の原因

エネルギーバランスの崩れ

1日に必要なエネルギー摂取量が、エネルギー消費量を上回ってしまった時に生じる

エネルギー摂取量が増加した場合
エネルギー消費量が減少した場合

エネルギーバランスの崩れが、長期的に続くことで
脂肪組織に蓄えられた、体脂肪が増加してきて「過体重・肥満」になってしまう



遺伝

人においても、遺伝傾向が強くみられて肥満になることがありますが
犬にとっても、遺伝因子によって、肥満リスクがでてくる

また、犬種によっても、肥満リスクが異なるようで、

遺伝が、体脂肪率のセットポイントに関与して
太りやすい!太りにくい!と、影響を与えている



運動量の減少

運動量が少ないことで、
エネルギー消費量が減少に繋がる要因として大きく

特に、室内犬として、運動量が少ない、活発性が少ないなど
運動する機会を、制限されている場合なども肥満に繋がる

週1回1時間の運動(走る)を行うだけでも、
肥満のリスクが、減少すると言われていますね!

出来れば、毎日の散歩と、週1回のドッグランで走ることは
体重管理を行う上で有効となります。




ダイエット対策

これしかない効果を得る「2っの減量方法」

【ダイエット対策!】食生活の改善と日々の運動

「過体重・肥満」の解消するにあたって
エネルギーの摂取より、エネルギー消費の差を広く取る必要があるが

摂取量が多くなり過ぎてしまうと栄養素が過多となってしまい
逆に、少なければ、栄養素が不足となってしまうことも理解が必要

いうなれば、入口出口を適正に管理する必要が重要ですね!

摂取したエネルギーは、消費しなければ体重の増量となるので
体重を減少させるのに、適度な運動が唯一の実用的な方法となる

特に、肥満傾向が高いのであればなおさらで!
運動を行って、エネルギーを消費する必要性が不可欠ですね!


減量、又は再発を防ぐためには、
適正な減量メニュー(エネルギーの制限食)を与えることも重要となるので、

栄養素の配慮がされている「減量用ドッグフード」で、
食事管理(食生活の改善)は、減量を成功させるための大きな要素になる


現在、太り気味?太ってきた!など、肥満に悩んでいるのであれば、
フードの摂取量を調整して、除脂肪組織を増量させる運動量の調整も大きい

摂取エネルギーを減らして、消費エネルギーを増やす
この2っが、最も有力な減量方法で、改善が見込める形になりますね!

脂肪組織(体脂肪)、除脂肪組織(筋肉や内臓など....脂肪組織以外)




減量用ドッグフード(ダイエット食)を選ぶ際のポイント!

脂質

脂肪は、効率よく「消化・代謝」されるエネルギー源ではあるが
脂肪の含有量が高いフードは、「体重、体脂肪」の減少が少なく

一般的なフードは、脂肪を多く含んでいて
タンパク質や炭水化物より、2.25倍のエネルギーを含んでいる

したがって、エネルギー源(炭水化物・蛋白質、脂質)の
総エネルギー量を、少なくしたとしても

脂肪の由来のエネルギーが占める割合が高ければ、
体重、体脂肪を減らすにあたって効率が悪い結果になってしまう!

減量用のフードの、推薦する脂肪の含有量として

脂質推薦する脂肪の含有量の上限値
減量9%/乾物
肥満再発予防14%/乾物




炭水化物

「炭水化物≒肥満」と、イメージを持たれていて
炭水化物は必要ない!と、一定の方が思われているようです

しかし、炭水化物は、エネルギー源として優れているのですが....

ただ、肥満、または糖尿病を有する、或いは、予防が必要な場合は
血糖値のコントロールが必要で、血糖値の上昇を防ぐことが重要になる

一言で、炭水化物と言っても
大きく分けて「単糖類、複合炭水化物、食物繊維」の3っに分類されていて

糖類や炭水化物源の違いによって
血糖値の変動や、インスリン分泌パターンが変わってくる

例えば、炭水化物源である
「トウモロコシ、小麦、大麦、米、ソルガムきび」の場合

グルコースとインスリンの応答を比較すると
米が最も、血糖値の上昇、インスリン分泌の上昇を引き起こすようです

GI値(グリセミック指数)とは、 血糖値の上昇を示す指標

グルコースを基準
「GIが70以上を高GI食品」「56~69の間を中GI食品」「55以下を低GI食品」
と、定義されている。 グルコース、つまりブドウ糖を測定する方法


インスリンとは、膵臓から分泌される蛋白質性ホルモン
糖を速やかに各組織に送る(血糖を下げる働き)を担う


結論として、炭水化物の含量を抑えて、尚且つ
ブドウ糖(グルコース)が低く、インスリン応答が弱い食材のものを選ぶ!

減量用のフードの、推薦する炭水化物の含有量として

炭水化物推薦する炭水化物の含有量の上限値
減量40%/乾物
肥満再発予防55%/乾物




食物繊維

体重のコントロール(減量)を行う上で、
食餌療法に使われるドッグフードに、食物繊維を増加することが推薦されていて

食物繊維は、エネルギーを希釈することで満腹感を維持させ
フードのかさ増し効果によって、摂取量の制限で肥満対策につながる

食物繊維を増やすことで、
消化管に与える伸展刺激が延長することで満腹感をもたらす

食物繊維(可溶性・不溶性)の混合繊維は、

胃の空虚化の遅延、回陽通過時間の延長、胃の進展刺激の増強
などによって、減量を促進されると考えられている

食物繊維は、緩やかに発酵する「可溶性繊維」と、急速に発酵する「不溶性繊維」のバランスが重要で、混合されている繊維成分が減量に効果を表している


減量用のフードの、推薦する炭水化物の含有量として

食物繊維推薦する食物繊維の含有量の上限値
減量12%/乾物~25%/乾物
肥満再発予防10%/乾物~20%/乾物




タンパク質(アミノ酸)

タンパク質(アミノ酸)は、除脂肪組織を維持する上でも、
十分に与えなければならない栄養素になっていて

特に、減量中に、筋肉の維持するためにも
質にもこだわり、不足が無いようバランスよいアミノ酸が求められる

特に、必須アミノ酸「リジン」が不足がちになり
それに伴って、体重の減少と除脂肪組織を維持に影響が生じるようです!

減量用ドッグフードとしては、炭水化物を減らし分、
高蛋白質を多く摂取することで、多くのエネルギーを燃やせられるのに優れている

脂肪組織(体脂肪)、除脂肪組織(筋肉や内臓など....脂肪組織以外)


減量用のフードの、推薦するタンパク質の含有量として

タンパク質推薦するタンパク質の含有量の上限値
減量25%/乾物 以上(多いほどよい)
肥満再発予防18%/乾物 以上(多いほどよい)
リジン推薦する「リジン」の含有量
体重管理用フード1.7%/乾物 以上




L-カルニチン

「L-カルニチン」は、蛋白質の増加と脂肪蓄積の減少に関与していて
減量用のフードに「L-カルニチン」が添加されている方が減量効果を高められる

「低脂肪/高繊維」のフードで、L-カルニチンを与えているグループと、
与えていないグループで、効果の差を調べる実験での報告では

結果として、体重減少に大きな違いが見れなかったが、
除脂肪組織をより維持して、体脂肪率が低く体重減少量もある」ようだ

脂肪組織(体脂肪)、除脂肪組織(筋肉や内臓など....脂肪組織以外)


減量用のフードの、推薦する「L-カルニチン」の含有量として

L-カルニチン推薦する「L-カルニチン」の含有量
減量300ppm/乾物
肥満再発予防上記と同じ




抗酸化物質

肥満は、酸化ストレスを増大させると言われていて
抗酸化物質を与えることで、酸化ストレスを和らげることに繋がる

  • ビタミンE 脂質の過酸化を防いでくれる
  • ビタミンC ビタミンEの再生効果がある
  • セレン 組織の酸化ストレスから保護する
  • ナトリウムとリン 肥満の健康リスクを助ける


ビタミンE推薦する「ビタミンE」の含有量
体重管理用フード400 IU/kg 以上
ビタミンC推薦する「ビタミンC」の含有量
最大標準量10 mg/日 以下
ビタミンEと同時100 mg/kg
セレン「セレン」の最小要求量
体重管理用フード0.5 mg/kg~1.3 mg/kg
最大標準量2.0 mg/kg 以下
ナトリウム推薦する「ナトリウム」の含有量
体重管理用フード0.2%~0.4%/乾物
リン推薦する「リン」の含有量
体重管理用フード0.4%~0.8%/乾物

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