犬がたくさんの水を飲んでしまう背景には!病気に結び付くの?

異常に水を飲む

動物(犬)の体の70%が、 水で占められていて
その内の「15%~20%」を失っただけで死亡と言われています


体内の水分は、体の隅々の「酸素や栄養素」を運び、
体の中でできる老廃物を回収して排出。呼吸・舌などによって体温を調節するなど

水分は、様々の役割をいくつも果たしていて重要なものになります!



体内の水分は、絶えず失っているので、
常に 失った水分と同量の水分を補充する必要があります。

個人差があるので、必ずしも皆、同じ一定のお水を飲むわけではありませんが
健康状態であれば、必要な分の水分は自然と補填することになる

例えば

  • 塩分をとると、体が水分を要求しますし
  • 暑くなると、体温を下げるために、水をたくさん飲みます






なぜ、大量に水を飲むと病気に結び付くの?

必要以上に水分を欲するとなると、
そこには、何らかの病気が潜んでいる場合が考えられます

  • 暑くもないのに、水をたくさん飲むようになったり
  • 普段と比べて、極端に水をたくさん飲むようになったり


犬が「異常に水を飲む」行為は、病気を疑うべき!

通常の飲む量を、極端にたくさんの水を飲んでしまう背景には
病気との関りが多くみられて、低下した機能を補おうと「異常に水を飲む」

目安として、
体重1kgあたり100mlを超える場合は異常摂取と判断されているようです




必要以上に水を飲む場合、糖尿病が疑われます。

糖尿病は、血糖値のコントロールが苦手になり、「インスリン」の働きが弱くなって血糖値が上がった状態のままになってしまう病気

糖と水分のバランスが悪くなるため、過剰に水分を補填しだすことになる
その為、糖尿病の初期から少し進んでいくと、水分を多く摂取する傾向がある

血糖値を下げようと水分を欲しがり、異常に水を飲みトイレの回数も多くなる



必要以上に水を飲む場合、腎疾患が疑われます。

「毒素や老廃物を分別、尿を作る働き、不要な水分を排泄、血液・血圧の調整」と
腎臓の働きは、生きていくうえで重要な役割を果たしている

腎臓は、一度機能が失われると、回復することができない深刻な病気で
老廃物をだす機能が弱くなると、初期症状として「多飲・多尿」が活発になる

老廃物を出そうと水分を欲しがり、異常に水を飲みトイレの回数も多くなる



必要以上に水を飲む場合、クッシング症候群が疑われます。

クッシング症候群は、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることが原因
ステロイドホルモン(免疫抑制、筋肉の糖化、抗炎症)など色々な働きを担当

予防方法はないが、早期発見、早期治療が重要になり
免疫が低下するため、様々な感染症(皮膚炎、膀胱炎、糖尿病)など注意がいる

必ず見られる病状として「水をたくさん飲む、おしっこの量が増える」






「多飲・多尿」の原因で考えられる病気はたくさんあるようです

糖尿病
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
副腎皮質機能低下症(アジソン病)
子宮蓄膿症(メス)
腎疾患
甲状腺機能亢進症

肝不全
原発性アルドステロン症
褐色細胞腫
高カルシウム血症
尿崩症
心因性多飲



おかしいな?と思えば動物病院で診察してもらいましょう!
水を大量に飲む行為は、様々な病気が潜んでいて、
厄介な病気や、命に関わる病気も、ですので、いち早く治療することが必要です




健康診断

水を飲み過ぎるのは病気のサイン

急に、大量に水を飲む場合は、病気のサインが考えられますが
ただ、すべての病気の「初期症状」と、言う訳ではありません

病気によっては、ある程度の進行が進んでから
「多飲・多尿」の病状が出る場合もあるようですので、注意が必要だね!


そう言った意味では
定期的な、健康診断は必要になってくるのではないでしょうか

犬は、成長の進度が早いので、できれば半年に1回の健康診断が理想で、
中には、3ヶ月に1回は必要だ!と、言われている方もいます

少なくとも、1年に1回の健康診断を行っていくことは、
愛犬を、長生きさせられるためのに、有効になってきますよね!

健康診断の内容にもよるが
大方、7,000円~15,000円程度で、健康診断を受けられるようです