犬に「玄米」を与えても大丈夫! 利点もあるが注意点もある

玄米

玄米とは、収穫した稲から、籾(もみ)の籾殻を除いたもの
精白していない(玄米から表面の薄皮である糠(ぬか)を取り除く)状態のお米

玄米から表面の薄皮である糠(ぬか)を取り除いたのが「白米」




人間にとっての「玄米」は、健康食として注目
玄米は、白米に比べて6倍以上の食物繊維が含まれていて、また、ビタミン・ミネラルも多く含まれていることから、「美容・健康」に最適と注目をされている

犬にとっても「玄米」を与えて問題ないのか?
玄米を、愛犬に食べさせても大丈夫!です

優れた炭水化物源ですし、
「食物繊維・ビタミン」が豊富に含まれていることからメリットもあります

基本的には、食物繊維は、吸収されないため、体内での栄養とはならないが、
食物繊維には、整腸作用を持つ役割もあって

不溶性食物繊維は、水に溶けない代わりに、水分を吸収して膨張する性質がある
ですので、大腸で膨らむことで、便のボリュームが上がり便量を促す結果となる

便秘の予防をはじめとする整腸作用に期待!
適量の食物繊維を含むことで、腸内通過時間が適度に保たれ
「食物性繊維=便秘の解消」と言った効果も期待できることになる




「玄米」に含まれている主な栄養素

成分名成分量(100gあたり)
エネルギー353kcal
水分14.9g
たんぱく質6.8g
脂質2.7g
炭水化物74.3g
食物繊維3.0g
不溶性食物繊維2.3g
水溶性食物繊維
灰分1.2g
無機質(ミネラル)カリウム230mg
マグネシウム110mg
リン290mg
2.1mg
ビタミンビタミンE1.2mg
ビタミンB10.41mg
ビタミンB60.45mg
ナイアシン6.3mg
パントテン酸1.37mg

玄米は、消化しずらい部類となりますが、優れた炭水化物源でもあり
また、ビタミン類もバランスよく含まれている




炭水化物

エネルギー源になる要素「タンパク質・脂肪・炭水化物」
いわゆる三大栄養素のひとつである「炭水化物」は、人間より多く必要としている

摂取量が多すぎることで、肥満を招き、また、病ににもつながりますが
逆に、不足することで、エネルギー不足で疲れやすくなったりします

ビタミン

ビタミンE 免疫力アップ・老化対策
「ビタミンE」は、強い抗酸化作用があるうえ、血行促進作用が働き
体内から活性酸素の害を除去する働きができ、免疫力をアップさせる

不足することで、「体・血管」の老化、肌のトラブルを引き起こす原因に

ビタミンB1 成長促進・疲労回復

「ビタミンB1」は、糖質からのエネルギーに変えてくれる効果があり、
また、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きもあります

犬は、「ビタミンB1」を、体内に貯めることが苦手で、
欠乏すると、疲れやすく、神経伝達に障害が発生しやすくなります

ビタミンB6 粘膜強化
栄養源であるタンパク質をアミノ酸へと変換する上で
「ビタミンB6」は、効率よく吸収(代謝)させるため、欠かせないものとなる

たくさんタンパク質をとる上で、「ビタミンB6」も多く必要になります

また、筋肉や血液など免疫抗体を作る役割にも関わっていますので
欠乏すると、貧血になったり、食欲不振や皮膚炎の症状が出る

ミネラル

マグネシウム
「マグネシウム」は「カルシウムやリン」と同じく、骨と歯を作る働きがあるので
欠乏は、骨と正常な発育を阻害するおそれがあります

また、酵素の働きを助ける
マグネシウムが欠乏すると高血圧になるのですが

カルシウムやリンが多すぎると、マグネシウムの吸収が悪くなることから
カルシウムやリンとのバランスが大切になる



カリウム
「カリウム」は、塩と同じようなミネラル成分ですが
神経刺激を伝達したり、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割もある

カリウムはおもに小腸で吸収され、腎臓から排泄されますので、 
腎機能が低下している場合、血液中のカリウム量が多くなり過ぎて制限が必要になる




玄米



玄米を与える時の注意点は?

アレルギーになる可能性も!

アレルゲンになる可能性の成分は様々ですが
玄米を与えることで、穀物アレルギーになる可能性も秘めてます

アレルギーの原因を突き止めるのは非常に難しい側面もありますが
「かゆがる・発疹」や「嘔吐・下痢」など、アレルギーと思われる症状がでれば

穀物アレルギーも、視野に入れて、対策する必要がでてきます!


胃腸が弱い犬や高齢犬には注意

基本的には、犬にとっての穀物は、苦手とされていて
(犬の体は、穀類を消化するのに必要なアミラーゼという酵素をごくわずかしか持っていないため」

要するに、玄米は消化しずらい面も持ち合わせちいるので、
必要以上に与えるのも良くありません。また、消化の能力が低い場合も注意が必要

ドッグフードの原材料で使われている場合は、第1第2の原材料が肉類で
栄養分を補うために使われていることのほうが望ましいです




玄米



多くのドッグフードの原材料で、「玄米」を使われていることも多く
基本的に、主原料を「動物性たんぱく質」で、足りない成分を補う形で使われる傾向

ドッグフードの原料の場合!
ドッグフードに、穀物が含まれていることで懸念される方もいますが
バランスよく配合されているのであれば、特に気にする必要はないかと!

そう言った意味では、主原料に「玄米」を使われている場合は、
栄養バランスを、補えない側面もあるので注意が必要になりますね

手作りで与える場合!
また、手作りとして、炊いた玄米を与えてしまうと、
消化しづらいので、柔らかく煮こんだりするなど工夫も必要です

フードプロセッサーなどで細かくドロドロにして与えるのも1っの得策ですね
とは言え、与え過ぎにより、下痢や便秘の原因になるので注意がいります




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